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Hawaiiが気になるGadgeteerのブログです

ハワイ(ハワイ島&オアフ島)で3種類(h2o by KDDI、Lycamobile、UNICOM_HK)のSIMカードを検証

2018年8月時点でのハワイ島オアフ島でのSIM利用(モバイルデータ通信の確保)についてのリポートです。

今回は4人家族(au×2、SoftBank×1、UQ×1 以上全てSIMロック解除済みiPhone 、他にSIMフリー機としてZenfone3をUQ楽天モバイルのDSDS使用)での10日間のハワイ訪問。
スマホのネット環境として最適な方法を自分なりに調べ、家族それぞれでの単独行動も考慮した結果、Wi-Fiルーター1台のレンタルと現地用SIM3枚を調達する準備をしておりました。
ところが、auからキャンペーンの発表があり、2018年8/1から9/30まではアメリカ・ハワイでの世界データ定額が通常980円/日が無料ということで、auiPhone用に調達したSIMは不要になってしまいました。
せっかく調達したので、この際色々と試してここで報告する事にします。

持ち込んだスマホは10台

日本から出来るだけ持ち込もうということで以下の7種類10台を持ち込みました。
ASUS Zenfone3(ZE552KL)(データ通信用UQと通話用楽天モバイルでDSDS)
ASUS Zenfone4Max(ZC520KL)(今回のハワイ訪問のために調達)
gooのスマホ g07+(3月までau3GとのDSDS機として使用していた機種)
iPhoneSE×3台(自分のau、下の子のUQ、会社のdocomo
iPhone8×2台(妻のSoftBank楽天モバイルからのMNPで調達したau
iPhone7(上の子のau
iPhone6(上の子が過去に使用。SoftBankでロックされたまま)
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ZenFone4Maxを調達した理由は、Zenfone3で対応していないBand4,12,17に対応しており、AT&TT-MobileにはこのBandに対応している必要がある(と思った)から。2万円以下で購入出来るSIMフリー機では対応Band数が突出しており、この点では最新のZenFone5より優れています。

g07+はau3Gに対応していた希少なDSDS機でしたが4Gは対応Bandが極端に少なく国内専用機と思われるため、つながりそうもないけど本当につながらないのか検証するために持ち込みました。
(対応Band一覧表は下のほうに貼り付けております)

SIMは3種類

Amazonで調達したSIMは以下の3種類(使用する回線、期間と通信容量、種類、4Gで使用するBand、18/9/2時点での価格)
h2o by KDDI(AT&T、30日2GB、通話SIM、Band2,4,5,17、2,990円) 
Lycamobile(T-Mobile、30日4GB、通話SIM、Band2,4,12、2,420円)
UNICOM_HK(AT&T,T-Mobile、10日間2GB、データ専用SIM、Band2,4 メインはBand4、1,280円)Amazonでの取り扱い無くなってました。f:id:hereisparadise:20180901232632j:plain

借りたWi-Fiルーターについては、Wi-Hoで500MB/日、電池は標準タイプ

機種別考察

iPhone8:さすがiPhone。上記のどのSIMでも接続可。ただしテザリングは全て不可。
ZenFone3:Band4に対応していないため難しいかなと思いきや予想に反して上記のどのSIMでも接続可。テザリングも可。
ZenFone4Max:予想通り、上記のどのSIMでも接続可。テザリングも可。
g07+:予想通り、上記のどのSIMでも接続不可。

SIM別考察

h2o :さすがAT&T。ほとんどの地域でつながります。通話SIMなので現地でのツアーやレストランへの予約電話を安くしたい方に向いています。
Lycamobile:ワイ島コナでは不安定。カイルアコナのアストンコナバイザシーではつながりませんでした。ただしオアフ島では問題なくつながります。
オアフ島だけの方で、通話SIMならではの現地での電話を安くしたい方向け。容量は4GBと今回の他のSIMの倍あり、コスパは良い。
UNICOM HK:一番安定 香港の通信会社で、海外ローミングAT&TT-Mobileの両方に対応。データ通信専用として使うならイチ押し。
Band2しか対応していないはずのZenfone3でも安定的につながったので、10日間ZenFone3で利用。

キャリア別考察

海外ローミングであればどのキャリアも安定的につながります。
auの場合、ローミングではAT&TT-Mobile、Verizonと自動的に切り替えて、安定した接続を保ってくれます。
ただし問題は費用。
auの世界データ定額は24時間で980円。(docomoも24時間980円~、SoftBankは~2980円/日)
今回はauが無料だったので使用しましたが、980円/24時間はちょっとお高めですね。au STAR会員なら毎月1回分24時間は無料なので、10日間で8820円、5日間で3920円です。
ただし短期利用であれば、あれこれ考えるより、手っ取り早くて確実な方法です。
世界データ定額の欠点を言うと、24時間ごとに申し込み手続きが必要なところ。
ホノルルに着いた直後に設定すると、毎日その時間になるとつながらなくなる(お知らせメールは届きます)ので、そのたびに申し込みが必要です。
今回も、外出先でLINE待ちしていたところ、なかなか届かないのでおかしいなと思ったら、24時間経過していました。再申し込みをその場ですれば良いわけですが、毎日となるとちょっと面倒かな・・・
あと、Wi-Fiにつながっていると申し込みできません。ホテルにいるときに申し込みしようとしてもいちいちWi-Fiを切らないと申し込みできません。その後Wi-Fi接続に戻すのを忘れるとそのまま4Gでつなぎっぱなしということも起こります。
でも、接続は一番安定していました。(iPhoneでの検証です。キャリアのAndroidでは検証してません。)

一方、SoftBankアメリカ放題はハワイ島ではほぼ使えません。頻繁にSprintから外れたとメッセージが届きます。
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結局、妻のSoftBankのiPhone8にはh2oを挿すことにしました。SoftBankのSIMはiPhone6に挿してSprintの通信状況確認用とします。オアフ島では常にSprintのアンテナたってました。

Wi-Fiルーターは電池が持たない

Wi-Fiルーターも簡単で確実につながります。ただし電池が持たなすぎ。標準の電池では3時間から4時間といったところです。大容量電池をオプションで申し込むかモバイルバッテリーが必要です。
費用もキャンペーン価格であれば基本料金は意外と抑えられますが、あんしん保証などのオプションを含めるとそれなりの金額になります。

総合評価

ケース別のオススメ
各キャリア(docomo,au,SoftBank)のユーザーの方
費用は多少かかっても、確実・簡単にモバイルデータ通信がしたい方は、auの世界データ定額のような海外ローミングが良いでしょう。
Wi-Fiルーターレンタルも確実・簡単です。スマホ以外にルーターを持ち歩くことが気にならない方には、おすすめです。ただし、電池対策は必要です。
SIMロック解除済みiPhoneユーザーで、いつもの電話番号にあまりこだわりがない方は、上記SIMを検討することをお薦めします。

SIMフリー機ユーザーの方
お手元のスマホがBand2とBand4に対応しているなら、SIMカードの利用が良いでしょう。
さらにDSDS機でかつ国内で使っているSIMが通話だけでも海外ローミングしているなら(例:楽天モバイル)、上記SIMとのDSDS機としての運用が良いと思います。

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主な国内版SIMフリー機対応Band一覧表

Band2とBand4に対応していないスマホの方は、Wi-Fiルーターのレンタルか、この際下記のオススメはいかがでしょう。

筆者一番のオススメ

サブ機として、ZenFone4Maxの購入をお薦めします。2万円以下で上級機並みのBandに対応したDSDS機が所有できます。Maxという名は電池容量だけでなく対応Bandも豊富です。対応Bandは国内版ZenFoneの中ではまさにMaxです。
このZenfone4Maxと上記SIM(オアフ島ならLycamobile、ほかの島にも行くならh2o by KDDI、データ通信だけならUNICOM_HK)との組み合わせが良いのではないでしょうか。
上記SIMならテザリングも可能でした。Wi-Fiルーターの代わりにもなります。ルーターの標準電池より長持ちです。通話SIMなら現地の電話代も抑えられます。
iPhoneユーザーの方もサブ機としてSIMフリーAndroidを1台持ってはいかがでしょう。特にこのZenFone4Maxはオススメの1台です。
(ZenFoneは似たネーミングの機種が多いので間違わないためには型番を確認してください。ZC520KLです。)