ハワイでは、格安SIMカード(楽天モバイル等)と現地用SIMカードとのDSDSが便利。
大手キャリアの海外ローミングは短期であれば費用も許容範囲かも。というのが前回のご報告。
一方、楽天モバイル等の格安SIMは、通話は海外ローミング出来ても、データ通信は海外ローミング出来ないことが一般的です。
格安SIMカード派の方には
そのような格安SIMカード派の方が海外に行く場合、現地SIMカードに挿し替えという方が多いのではないかと思いますが、(SIMフリースマホでも対応機種は限られますが)国内で使っているいつもの格安SIMカードと現地用SIMカードのDSDS(2枚挿し)がオススメです。
即ち、1台のスマホに格安SIMカードと現地用SIMカードの2枚を挿して、格安SIMは通話だけ海外ローミングし、データ通信は現地用SIMカードを利用するというものです。
(海外ローミングでの通話は、かけても受けても費用がかかりますが、緊急用と割りきれば、海外ローミングもありかと思います。)
ただし、スマホがDSDS対応で且つBandも現地用SIMカードに対応している必要があります。
アメリカ(ハワイ)に行かれる方はBand2,4に対応している必要があります。
この8月のハワイ訪問では、ZenFone3とZenFone4MAXを使用し、ハワイ島とオアフ島で3種類のSIMカードを検証しましたが、どちらの機種も問題なく使えました。(ZenFone3はBand4に対応していませんが、ハワイでは問題なく使えました。)
で、今回紹介するのはUNICOM_HKのSIMカードです。
UNICOM_HK
この8月に筆者がハワイ(ハワイ島&オアフ島)でデータ通信用として使ったのは、UNICOM_HKのSIMカード。(便宜上ここではそう呼びます)
このSIMカード、amazonでは、【ローミングSIM】という表記で販売されています。10日間2GBで1,280円です。届いたSIMカードにはJOYTELと印字されています。
設定が終わると、画面にはUNICOM_HK と表示されます。なので、ここではUNICOM_HKのSIMカードと呼びます。
Zenfone3(ZE552KL)でUNICOM_HKのSIMカードのみを挿して設定したときの画面 「R」はローミング中という意味
UNICOM_HKは香港の通信会社のSIMなので、アメリカをはじめ複数の国ではローミングという扱いで提携回線につないでくれます。アメリカでは、AT&TとT-Mobileを自動切り替えしてくれます。
国内で使っているSIMで通話だけ海外ローミングし、UNICOM_HKでデータ通信を利用すれば、大手キャリアの海外ローミングと機能的には差がありません。
このUNICOM_HKのSIMカードと楽天モバイルのSIMカードとのDSDSの設定方法について説明します。
手順1:楽天モバイルで国際ローミング
楽天モバイルは、デフォルトでは「国際ローミングサービス」は契約されていませんので、楽天モバイルのアプリやメンバーステーションから「音声付加サービス」の「国際ローミングサービス」に申し込みが必要です。(無料)
手順2:空いているスロットにUNICOM_HKのSIMを入れて、APNの設定
「モバイルネットワークの設定」から「アクセスポイント名」を選択
「新規APN」を同梱の手順書に従って作成。
手順3:デュアルSIMカードを設定
ZenFone4MAX での設定画面(日本で再設定したときの画面なのでNTT DOCOMOでローミングされていますが、ハワイだとAT&TかT-Mobileになります。)
楽天モバイルのSIMカードをSIM1にした場合、音声通話とSMSはSIM1に設定。モバイルデータ通信をSIM2のUNICOM_HKにするだけです。
ZenFone3でDSDSにした際の画面 SIM1(楽天モバイル)もSIM2(UNICOM_HK)もローミング中なので「R」がそれぞれ表示されます。(この時はT-Mobileにつながっています)
通話SIMカードの場合
今回は、データ通信用のSIMカードとのDSDS設定方法を紹介しましたが、通話SIMカードの場合も全く同じです。手順3の「優先音声SIMカード」を現地用SIMカードにしても国内SIMでの通話の同時待ち受けは可能です。
DSDS対応で且つ現地用SIMカードのBandに対応しているスマホを使用している方は是非DSDSでの運用をご検討ください。